レーザー視力矯正手術の概要と注意点

レーザー視力矯正手術は、低出力レーザーを用いて個人の視力を改善する手術です。眼鏡やコンタクトレンズの代替として、効果的かつ人気があります。

歴史

視力矯正手術(屈折矯正手術)は、長年の眼に関する実験の成果として近代的に確立されたものです。角膜の形状を変えて視力を補正する概念は、19世紀半ばに始まりました。1930年代に日本の佐藤徳雄医師がウサギ、後にヒトに対して角膜に切開を加える実験を行いました。ロシアのフョードロフ博士は佐藤の手法を応用し、放射状角膜切開(RKP)で視力矯正を試みました。これらの粗い手術は1980年代に至り、組織を除去して角膜曲率を変える初のレーザー視力矯正手術へと発展しました。

レーザー手術の種類

主なレーザー視力矯正手術は、フォトリフラクトブレーキ(PRK)とレーザー角膜屈折矯正(LASIK)の2種類です。両者は基本的に同じ原理で行われますが、手順に違いがあります。PRKでは角膜上皮層を除去し、エクシマーレーザーで角膜内部を再形成します。手術後、上皮は自然に再生します。LASIKでは角膜にフラップ(薄い切片)を作り、フラップを持ち上げて同様にレーザーで角膜形状を調整し、再び元に戻します。

使用されるレーザー

PRK・LASIKともに使用されるエクシマーレーザーは、紫外線レーザーの一種で、生体組織の結合を切断するだけのエネルギーを加えます。組織を燃焼させるのではなく、蒸発(アブレーション)させて除去します。この微細な層の除去が可能なため、眼の微細な手術に適しています。

メリット

手術時間は30分未満で、局所麻酔のみで実施できます。回復はほとんど痛みがなく、効果はほぼ即時に現れます。LASIKは上皮の再生が不要なため、回復が速いです。多くの患者は視力が20/20に改善し、眼鏡やコンタクトレンズが不要になります。

注意点・副作用

ほとんどの患者は良好な結果を得ますが、稀に副作用が報告されています。視界のぼやけ、眩光、二重像、ハロー、視力の退行などが起こることがあります。また、感染症や重度のドライアイも報告されています。LASIKではフラップの作成に伴い、フラップがずれたり完全に剥がれたりするリスクがあります。

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