虫垂切除術における術前・術後のNPO(絶食)の目的
虫垂切除術では、手術前後に絶食(NPO)を実施します。以下にその目的と効果をまとめました。
術前のNPO(絶食)の目的
- 胃内容物の誤嚥を防止し、麻酔導入時の合併症や死亡リスクを低減する。
- 術後の吐き気・嘔吐(PONV)の発生率を下げる。
- 腸管の膨張(空気や液体)を防ぎ、手術野をクリアに保つ。
- 感染リスクを低減する。
- 空腹状態での気管挿管が容易になり、逆流・誤嚥のリスクが減少する。
術後のNPO(絶食)の目的
- 胃腸の活動を抑制し、消化管を休ませる。
- 腸管が安静にでき、創部の治癒を促進する。
- 癒着による腸閉塞を防止する。
- 吻合部や縫合部の漏れ・感染リスクを低減する。
- 吐き気・嘔吐、イレウス、電解質異常のリスクを最小限に抑える。
- 腸が空気や液体で膨らむのを防ぎ、縫合やステープルが正しく固定されるようにする。
