乳房切除術の種類と特徴
乳房切除術(マステクトミー)は、乳房および周囲組織を部分的または全体的に切除する手術です。化学療法や放射線療法に反応しない乳がんの場合に選択されます。手術の選択はがんのタイプ・ステージ、患者の年齢・既往歴などに基づきます。通常、標準的な乳房切除術は手術時間が2〜3時間程度です。
根治的乳房切除術(ラジカル)
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最も広範囲にわたる切除で、乳房全体、乳輪、胸筋の一部、脂肪組織、腋窩リンパ節まで取り除きます。現在は適応が限られ、胸部筋肉へ転移した重症例に限られます。
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一般的に行われるのは「修正根治的乳房切除術」で、乳房全体・乳輪・腋窩リンパ節の大部分を除去します。
単純乳房切除術(全摘出)
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乳房全体と乳頭領域を切除する手術です。必要に応じてセンチネルリンパ節生検を行い、乳房周囲のリンパ節の一部を採取します。
皮膚温存型乳房切除術(スキン・スパーリング)
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高リスク患者が予防的に受けることができ、皮膚・乳輪・リンパ節は残したまま乳腺組織だけを除去します。乳房再建術と同時に行うことが多く、乳房皮膚の約90%を温存できます。
部分乳房切除術(セグメンタル切除)
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がんが乳房の限られた部位に局在している場合、腫瘍がある部分だけを切除し、残りの乳房を保存します。
・四分切除(クアドラント切除):乳房の約1/4と皮膚・周囲組織を除去し、必要に応じて腋窩リンパ節郭清を行います。
・腫瘍切除(ルンプトミー):四分切除より広い範囲を切除し、腫瘍周囲の安全マージンを確保します。
切除生検(エクシジョナルバイオプシー)
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小さく増殖が見られない腫瘍に対して、腫瘍とその周囲の正常組織を一緒に切除する方法です。切除後にがんが完全に除去されていれば、追加手術は不要となります。
