単純乳房切除術(全摘出術)の概要
単純乳房切除術(全摘出術)は、乳がん治療のために乳房全体を摘出する手術です。乳頭と乳輪も含めて取り除きます。
適応
通常、腫瘍が複数個所にある、または大きい場合や、乳がんの予防的に手術を希望する患者さんに行われます。
手術方法
胸部に横切る1つの切開を行い、乳房全体を取り除きます。手術時間は約2時間ですが、リンパ節の検査が必要な場合や、乳房再建術を行う場合はそれ以上かかることがあります。
リンパ節
単純乳房切除術では、腋窩のリンパ節は意図的に除去しません(腋窩リンパ節郭清とは異なります)。手術中に乳房組織と共にリンパ節が除去されることがありますが、がん細胞の有無を調べるために検査が行われます。
術後経過
入院は1〜2日で、術後1週間は鎮痛薬を処方されます。1週間以降は市販の鎮痛薬で十分です。手術後は余分な体液を排除するためのドレーンが一時的に設置され、数日間は患者さんが管理します。
放射線療法
腫瘍が2インチ(約5cm)以上、胸壁近くにがん細胞がある、またはリンパ節にがんが認められた場合は、手術後に放射線治療が必要になることがあります。
