心室筋は収縮期にどこから酸素を得るのか

心室の収縮期(シストール)では、心筋が収縮し冠動脈が圧迫されるため、心筋への血流が大幅に減少します。その結果、収縮期の主な酸素供給は冠動脈からではなく、心室内に存在するテベシアン静脈(Thebesian veins)や、残存する少量の冠動脈血流によって賄われます。

テベシアン静脈の役割

テベシアン静脈は心室腔と冠静脈洞(coronary sinus)をつなぐ極めて細い静脈です。収縮期に心室圧が上昇すると、これらの静脈は圧迫され、心室内の血液が冠静脈洞へと押し出されます。押し出された血液は冠動脈系に流れ込み、心筋へ酸素を供給します。

ただし、テベシアン静脈からの酸素供給は全体のごく一部であり、心筋の主要な酸素供給源は拡張期(ディアストール)に流入する冠動脈血流です。拡張期に血流が回復することで、心筋は十分な酸素を得られます。

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