心臓除細動器の使用目的とは

心臓除細動器とは

心臓除細動器は、心停止や不整脈時に電気ショックを与えて心拍リズムを正常に戻す装置です。心筋に短時間の電流を流すことで、異常な電気活動をリセットし、規則的な拍動を再開させます。

主な使用対象

  • 心停止(Cardiac Arrest):心臓が効果的に拍動しなくなる緊急状態。除細動器のショックで正常なリズムを回復させ、命を救います。
  • 心室細動(Ventricular Fibrillation, VF):心室が無秩序に収縮し、血液が循環しない状態。除細動器でリセットできます。
  • 心室頻拍(Ventricular Tachycardia, VT):心室から起こる速い拍動。持続すると心停止につながるため、除細動器で正常な洞調律に戻します。
  • 上室性頻拍(Supraventricular Tachycardia, SVT):心房や房室結節付近で発生する速いリズム。一部のSVTは除細動器で終了させることが可能です。
  • カルディオバージョン(Cardioversion):心房細動や心房粗動などの速い不整脈を、制御された電気ショックで正常な洞調律に戻す手技です。

除細動器の種類

除細動器は大きく分けて「自動体外式除細動器(AED)」と「手動式除細動器」の2種類があります。

AED(自動体外式)は、医療従事者でなくても使用できるよう設計されており、公共施設や職場などで突然の心停止が起きた際に利用されます。音声ガイダンスや自動解析機能が搭載され、操作は簡単です。

手動式除細動器は、医療従事者が使用することを前提に作られており、病院や診療所などで用いられます。エネルギー設定や除細動タイミングを操作者が判断できるため、より高度な治療が可能です。

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