美容整形手術に伴うリスク

美容整形は外見や生活の質を向上させる可能性がありますが、手術がうまくいかないケースもあり、医療的・審美的・精神的なリスクが存在します。本稿では、主なリスクとその対策について解説します。

麻酔に関するリスク

手術の種類に応じて、形成外科医は鎮静、局所麻酔、区域麻酔、全身麻酔のいずれか、または複数を組み合わせて使用します。鎮静は静脈注射で行われ、患者は眠気を伴いながら覚醒した状態です。局所麻酔は対象部位のみを麻痺させ、患者は覚醒しています。区域麻酔と全身麻酔は広範囲を麻痺させ、全身麻酔では完全に睡眠状態になります。
麻酔合併症は稀ですが、約25万人に1人が麻酔関連で死亡するとされています。吐き気や嘔吐などの軽度の症状も起こり得ます。合併症を防ぐため、患者は術前に医師へ服用中の薬や既往歴を正確に伝える必要があります。また、喫煙者は手術数週間から数か月前に禁煙することが推奨されます。

出血と感染のリスク

美容整形手術は他の手術と同様に、出血や感染のリスクがあります。特に心肺疾患や糖尿病を抱える患者はリスクが高く、手術のメリットとデメリットを慎重に比較検討すべきです。手術を受ける場合、外科医は最小侵襲技術を用いたり、術中に心拍数や血流などのバイタルサインを綿密にモニタリングしたりしてリスク低減に努めます。

インプラント破裂のリスク

インプラントを使用する手術(乳房インプラントやヒップインプラントなど)では、インプラントが破裂する可能性があります。破裂は加齢、外部からの外傷、製造上の欠陥などが原因で起こり、液体が漏出して形状の変化や変形を招きます。多くの場合、破裂したインプラントは取り除き新しいものに交換できますが、永久的なへこみや変形が残ることもあります。

結果への不満

手術前に期待できる結果を正しく理解しておくことが重要です。外科医が現実的でない期待を抱かせると、術後にインプラントのサイズが合わない、鼻の形が不自然、フェイスリフトでしわが改善されないなどの不満が生じ、精神的に大きなダメージを受けることがあります。そのため、外科医の学歴・研修・認定資格を確認し、実績のある患者のビフォーアフター写真を提示してもらうなど、慎重に医師を選ぶ必要があります。

精神的な問題

手術が成功しても、身体イメージの変化に適応するまで時間がかかり、家族や友人からのサポートが不可欠です。周囲が手術を批判したり嘲笑したりすると、心理的ダメージが大きくなります。特にうつ病や不安障害の既往がある人は術後うつのリスクが高く、術前に精神的な健康状態を外科医に相談し、必要に応じてカウンセリングやサポート体制を整えることが推奨されます。

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