ボトックスの効果と用途
機能
ボトックス注射は神経と筋肉を麻痺させます。ボツリヌス毒素は極めて致死性が高く、微量で筋肉の麻痺を引き起こします。ボトックスは神経から放出されるアセチルコリンの受容を阻害し、筋収縮を抑制します。これにより、時間とともに皮膚にできるしわの原因となる反復的な収縮が減少します。
美容目的の効果
主に表情筋が動くときに現れるしわを対象に使用されます。効果は注射後5〜10日で現れ、表情筋の動きを抑えることでしわが目立たなくなります。ただし、皮膚の弾力性に直接作用するわけではないため、皮膚自体の老化でできたしわには効果が限定的です。効果は約3〜6か月で徐々に元に戻るため、定期的な再施術が必要です。
副作用
FDAはボツリヌス毒素が全身に拡散した場合致死の可能性があると警告していますが、現在まで美容目的の施術で死亡例は報告されていません。一般的な副作用は注射部位の赤みや刺激感で、日光や紫外線にさらされると悪化しやすいです。頭痛、まぶたの垂れ、インフルエンザ様症状、胃腸障害なども報告されています。
医療用途
美容目的が主流ですが、医療用途もあります。頻発性筋痙攣や眼瞼斜視などの筋肉の過緊張に対して注射が行われます。また、関節リウマチや変形性関節症への効果を調べる研究も進行中ですが、確固たるエビデンスはまだ得られていません。
長期的な影響
長期にわたる使用の安全性は完全には解明されていません。2008年のJournal of Neuroscienceの研究では、ラットにおいて長期投与が脳に損傷を与える可能性が示されましたが、人への影響は不明です。英国美容外科医協会の調査では、長年ボトックスを使用した成人は眉が平均3mm高くなる傾向が報告されています。
