不安症状に対する鍼治療
多くの人は西洋医学やリラクゼーション法で不安を和らげようとしますが、近年は鍼(はり)治療に頼る人も増えています。鍼は体の特定の部位に細い針を刺すことで、心身のバランスを整え、不安感を軽減します。
背景
西洋医学では不安は精神的な疾患として扱われますが、鍼治療では心臓や腎臓のエネルギーの不均衡が原因と考えます。心のエネルギーが過剰になると熱が生じ、不安や不眠を招きます。腎のエネルギーが不足すると心に火がたまり、精神を乱すとされています。
全身鍼治療
不安改善のための全身鍼は、心臓、腎臓、脾臓に関連する経穴に針を刺します。また、体内の七つのエネルギーヴァルス(チャクラ)に刺激を与え、精神を落ち着かせることもあります。
耳鍼(耳部鍼)
耳の外側に針を刺す耳鍼も不安緩和に有効です。脳内の神経伝達物質のバランスを整え、安心感をもたらすことで不安を軽減すると考えられています。
治療時間の目安
全身鍼と耳鍼を組み合わせた総合的な不安治療は、通常45〜60分程度かかります。耳鍼のみの場合は20〜30分で完了します。
専門家の見解
イェール大学医学部の研究では、手術前の子どもの母親に対する耳鍼が不安を大幅に軽減し、その結果、母親が受けた子どもも手術室への搬送時や麻酔マスク装着時の不安が著しく減少したことが報告されています。
