モリッシュテストの原理とは?

モリッシュテストの原理

モリッシュテストは、試料中に炭水化物が存在するかを調べる定性試験です。濃硫酸の作用で炭水化物が脱水され、フルフラールまたはヒドロキシメチルフルフラールが生成されます。生成した化合物はα-ナフtholと反応し、紫色またはバイオレット色の化合物(モリッシュクロモゲン)を形成します。

手順

1. 試料の調整

試験管に少量の試料を入れます。固体の場合は少量の水で溶解または懸濁させます。

2. α-ナフtholの添加

エタノールに溶解した1%α-ナフthol溶液を数滴加えます。

3. 濃硫酸の添加

濃硫酸(H₂SO₄)を試験管の側面にゆっくりと滴下し、試料液の下に別層を作ります。層は混合しないように注意します。

4. 観察

二層の境界面で紫色またはバイオレット色が現れたら、炭水化物が存在すると判断します。

化学反応式

① 脱水反応:濃硫酸により炭水化物が脱水され、フルフラールまたはヒドロキシメチルフルフラールが生成されます。
② α-ナフtholとの反応:生成したフルフラール類がα-ナフtholと反応し、紫色のクロモゲンを形成します。

結果の判定

陽性:界面に紫色・バイオレット色が出現した場合、試料中に炭水化物が含まれています。
陰性:色の変化が見られない場合、炭水化物が存在しないか、検出限界以下の濃度です。

モリッシュテストは炭水化物の有無を手早く確認できる一次スクリーニング法で、後続の特異的検査へ進む前の判定に有用です。

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