気管支洗浄とは?

気管支洗浄とは

気管支洗浄は、気道から液体と細胞を採取し、診断や治療に活用する医療手技です。滅菌生理食塩水で気道をやさしく洗浄し、回収した液を顕微鏡検査や各種検査に用います。

一般的な手順

1. 準備

患者は座位または半座位で楽な姿勢を取ります。必要に応じて鼻や喉に局所麻酔を施し、違和感を最小限に抑えます。

2. 気管支鏡の挿入

細く柔軟なチューブ「気管支鏡」を鼻または口から気道へ挿入します。先端にはカメラと光源があり、医師はリアルタイムで気道内部を確認できます。

3. 洗浄(ラベージ)

気管支鏡が所定の位置にある状態で、滅菌生理食塩水を少量ずつ注入します。液が気道壁の粘液や細胞を洗い流します。

4. 回収

洗浄した液は吸引装置で回収され、専用容器に集められます。回収されたサンプルは検査室へ送られます。

5. 検査・解析

検体は顕微鏡観察や培養、PCR などで解析され、細菌・ウイルスの同定、感染症の有無、炎症反応や細胞種の評価に利用されます。

適応例と実施者

気管支洗浄は肺炎、肺感染症、慢性気管支炎、間質性肺疾患などの診断に頻繁に用いられます。また、研究や薬剤の直接投与目的で採取されることもあります。実施は肺専門医や呼吸器インターベンショナル放射線科医など、気管支鏡の専門訓練を受けた医療従事者が行います。

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