患者の血液に気泡が混入するとなぜ危険なのか
血液中の気泡が危険な理由
1. 塞栓(エンボリズム)
血流中の気泡は塞栓として働き、血管を塞いでしまいます。脳や心臓など重要な部位に到達すると、脳卒中や心筋梗塞を引き起こす恐れがあります。
2. エアロック(空気閉塞)
小さな血管に気泡がたまり、血流が止まると組織が酸欠状態になり、臓器不全につながります。これをエアロック、あるいは空気塞栓と呼びます。
3. ガスの膨張
温度や圧力の変化により気泡が膨張し、血管壁を損傷します。特に心臓手術や脳手術など、外科手術中はこのリスクが高くなります。
4. 免疫反応の誘発
血液中の気泡は免疫系を刺激し、炎症性メディエーターを放出させます。その結果、全身性の炎症や臓器障害が起こります。
5. 動脈性ガス塞栓
気泡が動脈内に入ると、動脈性ガス塞栓が発生し、該当部位の組織が壊死したり機能が失われたりします。
主な症状
血液中の気泡が原因で現れる代表的な症状は以下の通りです。
- 胸痛
- 息切れ
- めまい
- 吐き気
- 嘔吐
- 意識消失
これらの症状が出た場合は、速やかに医療機関での処置が必要です。気泡による血流障害は、脳卒中や心筋梗塞、臓器不全、最悪の場合は死に至る危険性があります。
