粉末で肺を膨らませる外科的手法とは?
肺への粉末充填(インフラッセーション)とは
手術中に粉末を用いて肺を膨らませる方法は、一般に「インフラッセーション」と呼ばれます。
インフラッセーションの基本
インフラッセーションは、ガスやエアロゾル化された薬剤を体腔や通路に注入する技術です。肺に対しては、主に胸膜腔に薬剤を入れることで目的を達成します。
粉末を使った胸膜癒着術(プルドラージュ)
肺を膨らませる具体例としては、胸膜癒着術(pleurodesis)における「タルク・プルドラージュ」があります。タルクは医療用の微細粉末で、画像誘導下の低侵襲手術で胸膜腔に吹き込まれます。
タルク粉末が胸膜表面を刺激し炎症を起こすことで、肺と胸壁の間に癒着が形成されます。この癒着は、胸水や気胸の再発を防止し、再び液体や空気がたまるのを防ぎます。
適応と留意点
この手技は、再発性胸水や気胸などの治療に用いられますが、使用する粉末や手法は患者の状態や担当医の判断により異なります。
