ジャオグラン(南方ジンセン)とインスリン受容体

化学成分

日本ではジャオグランは「アマチャズル」と呼ばれ、薬用植物としての利用は『日本色彩薬草事典』に記載されています。中国のジャオグラン(学名:Gynostemma pentaphyllum)とジンセンは、サポニンと呼ばれる化学物質を共通して含んでおり、ジャオグランの場合は「ギペノシド」と呼ばれます。サポニンは健康に多様なプラス効果をもたらすとされています。


適応原と抗酸化作用

ギペノシドは適応原(アダプトゲン)として体内のバランス調整を助け、ストレスに対する抵抗力を高めます。また、強力な抗酸化作用を持ち、フリーラジカルによる細胞障害を抑制します。中国の研究(Dai et al., 1998)は、ギペノシドがSOD活性を上昇させ、脳組織の酸化損傷を軽減することを示しています。


糖尿病とインスリン

2004年の『Journal of Biological Chemistry』に掲載された研究では、ジャオグラン由来の新規ギペノシドがインスリン産生に関与することが示されました。スウェーデンとベトナムの研究チームは、ラットの膵臓細胞にこのギペノシドを刺激するとインスリン分泌が増加し、低血糖ラットでも血糖耐性とインスリン濃度が改善されたと報告しています(Norberg et al., 2004)。

さらに、1997年の『Journal of Applied Combined Chinese and Western Medicine』の臨床試験では、ジャオグラン抽出物を8週間投与した糖尿病患者の89.1%が血糖、インスリン、トリグリセリドの改善を示しました(Cheng et al., 1997)。


肥満とコレステロール

適応原としての作用に加え、ジャオグランは脂質代謝にも好影響を与えます。臨床研究によれば、ジャオグランは血中コレステロール、トリグリセリド、LDLを低下させ、HDLを上昇させる効果が報告されています(Liu et al., 1993)。その結果、心血管疾患のリスク低減が期待されます。


ジャオグランの現在

近年、中国や他国でジャオグランに関する研究が進み、1990年代後半に出版された『Jiaogulan, China's "Immortality" Herb』が基礎情報をまとめています。現在はオンライン団体や販売サイトが多数存在し、ティーやカプセルとして入手可能です。副作用は軽度の吐き気や便通増加程度と報告されていますが、異常を感じた場合は使用を中止し、医師や薬剤師に相談してください。

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