魚油はどのような魚から作られるのか?

魚油の原料となる魚の種類

魚油は主に冷水魚から抽出されます。代表的な魚種はマグロ、サバ、タラ、サーモンです。メーカーによっては、湖のニジマスやヒラメを使用することもあります。油はこれらの魚の脂肪組織に多く含まれています。

養殖魚の利用

近年の養殖業の普及により、魚油の原料はほとんどが養殖魚です。養殖魚は油分が多くなるように品種改良が行われており、工場での管理・加工が容易です。

魚油の製造工程

1. 原料魚を工場に搬入し、細かく切り分け(ハッシュ)て加熱蒸しします。
2. 加熱した魚を圧搾し、脂肪分と水分を分離。固形物は魚粉として家畜飼料に利用されます。
3. 残りの液体を再度圧搾し、油と水を分離します。
4. 「ポリッシング」と呼ばれる工程で、熱湯を使い不純物を除去します。
5. 最後に抗酸化剤を添加し、瓶詰めして出荷します。

米国では主にカプセルや錠剤として販売され、他国では液体タイプも一般的です。

世界での魚油生産量と人気

魚油の健康効果が注目され、需要は年々増加しています。年間約57万トンが生産され、デンマーク、チリ、アイスランド、ノルウェー、ペルーが主要な生産国です。

魚油の主な健康効果

魚油はEPAとDHAという2種類のオメガ-3脂肪酸を豊富に含み、脳機能・視力・神経系の改善に寄与します。2002年の米国栄養士会の研究では、オメガ-3が動脈硬化を抑制し、心臓病リスクを低減することが示されました。また、関節炎の痛み緩和やがん細胞の増殖抑制効果も報告されています。具体的には、乳がん、前立腺がん、結腸がんの発症リスク低減、妊娠合併症の予防、産後うつのリスク低減などが期待されています。

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