ネズミに噛まれたときの対処と予防措置

出血の止め方

被害者を仰向けに寝かせ、可能であれば出血部位を心臓より高く上げます。折りたたんだタオルを噛まれた箇所に当て、15分間絶え間なく圧迫してください。途中でタオルを外して出血が止まったか確認しないでください。タオルが血で飽和した場合は新しいタオルを重ねて圧迫を続けます。止血できない場合は止血帯は使用せず、直接圧迫を続けながらすぐに医療機関へ連絡してください。

傷口の洗浄

出血が止まったら、流水と石鹸で傷口をしっかり洗い流します。過酸化水素、ヨード、アルコールは組織を傷つける恐れがあるため、傷の内部には使用しませんが、傷の周囲を消毒する程度に留めます。洗浄後は抗菌軟膏を傷内部に塗布し、ゆるい包帯で覆ってください。密閉した包帯は感染リスクを高めます。

医療機関への受診

かかりつけ医または救急外来を受診し、傷の状態と破傷風ワクチン接種歴を確認してもらいます。傷の深さに応じて縫合が必要になることがあります。医師は抗菌軟膏で再処置し、必要に応じて経口抗生物質を処方します。傷口周辺の発赤や膿の排出が見られた場合は感染のサインですので、速やかに再診してください。

考えられる感染症

ネズミは様々な寄生虫や細菌、ウイルスを保有しています。特に注意すべきは「ラットバイト熱」(Streptobacillus moniliformis)で、筋肉痛、悪寒、発熱、頭痛を引き起こし、重症化すると心臓へ波及することがあります。ペニシリン系抗生物質で治療します。

ペットとして飼っているネズミの場合

飼いネズミに噛まれた場合でも、野生ネズミと同様に扱います。噛まれたらまず出血を止め、流水で洗浄し、抗菌軟膏を塗布してゆるく包帯をします。その後速やかに医師に相談してください。飼いネズミでも予期せぬ病原体を保有している可能性があります。

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