犬の咬傷と人への影響
米国疾病予防管理センター(CDC)によると、米国内で毎年約470万人が犬に噛まれています。そのうち半数は子どもで、80万人が医療機関を受診し、38万6千人が救急処置を必要としています。致命的な怪我は年間約16件ですが、報告された噛みつきの半数は被害者の家庭内または近隣の飼い犬によるものです。
リスク要因
- CDCのデータでは、最も高い罹患率は5歳から9歳の子どもです。成人男性の噛まれる率は女性を上回ります。
- 犬を飼っていると噛まれるリスクが上がり、飼い犬の数が増えるほどリスクも増加します。
- 1979年から1998年の致死的な噛みつきの調査では、半数以上がピットブル系やロットワイラーで、死亡原因の82%は牽引されていない犬でした。
予防策
- 見知らぬ犬には十分な距離を取り、食事中、争っているとき、眠っているとき、病気の様子があるとき、子犬が近くにいるときは近づかないようにしましょう(米国獣医師会の推奨)。
- 犬に触れる前にまず匂いを嗅がせ、近づいてきた犬に対しては走ったり大声を出したりせず、静止し目を合わせないようにすると興味を失いやすくなります。
- もし犬に襲われ倒れた場合はうつ伏せになり、手で耳と首を保護してください。
子どもの安全
- 米国ヒューマン協会は、子どもが動物と接する際は大人が必ず監督することを推奨しています。子どもに、馴染みのある犬と見知らぬ犬への接し方、異常な行動を見たら大人に伝えることを教えましょう。
- 獣医師と相談し、子どもに適した犬種を選ぶことも重要です。
- 去勢・避妊手術は攻撃性を抑える効果があり、ワクチン接種を最新の状態に保つことが望まれます。
- 新しく家に迎える犬の過去の行動歴を把握しておくことが大切です。
治療法
- 噛まれたらできるだけ早く、食塩水で傷口を十分に洗浄し、感染リスクを低減させます。
- 15分間圧迫止血を行い、深い傷や開いた傷、手・足・頭部の噛み傷、止血が続く場合、感染兆候がある場合、または免疫力が低下している場合は速やかに医師の診察を受けてください。
狂犬病情報
- 米国では野生動物に狂犬病が多く、犬や猫の感染は比較的少ないとされていますが、犬に噛まれた場合は注意が必要です。
- 飼い主にワクチン接種証明書の提示を求め、入手できない場合は地域の動物管理局や保健所に連絡し、検査の手配を依頼してください。
- 狂犬病の初期症状は頭痛、発熱、インフルエンザ様の倦怠感などです。
