昆虫に刺されたときの症状と対処法

ほとんどの人が一度は昆虫に刺された経験があります。アリやハチなど、刺されると軽いかゆみから重篤なアレルギー反応まで、さまざまな症状が現れます。症状は刺された直後に出ることもあれば、数日後に遅れて現れることもあります。本稿では、各症状の特徴と適切な対処法をご紹介します。

軽度の反応

  • 刺された部位が赤く腫れ、かゆみや軽い痛みが生じます。これは最も一般的な反応で、数分から数時間で現れます。

  • 遅延型の軽度反応としては、じんま疹、軽い発熱、リンパ節の腫れなどがあります。これらは刺されてから数時間〜2日後に出ることがあります。

アナフィラキシー(重篤な全身反応)

  • ごく一部の人は、昆虫の刺し傷に対して重篤なアレルギー反応(アナフィラキシー)を起こします。米国では約200万人が昆虫刺傷アレルギーを持ち、毎年50万件以上が救急受診の対象となっています。

  • 主な症状は呼吸困難、喉の腫れ、声のかすれ、めまい、心拍数の増加、意識障害、血圧低下などです。症状が急速に進行するため、直ちに緊急医療が必要です。

治療法

  • 刺し針が残っている場合は、できるだけ早く取り除きます。ピンセットでつまむと毒がさらに放出される恐れがあるため、指で軽く押し出すか、カードなどで削ぎ落とす方法が推奨されます。

  • 患部は石鹸と水で洗浄し、腫れや痛みが強い場合は氷嚢で冷やします。かゆみがあるときはステロイド外用薬(ヒドロコルチゾン)や抗ヒスタミン薬を使用してください。

  • 症状が悪化したり、呼吸困難や意識障害などの重篤なサインが現れた場合は、直ちに医療機関へ連絡し、必要に応じて救急車(119)を呼びます。エピネフリン自己注射器(エピペン)を常備している人は、指示通りに投与してください。

予防策

  • 明るい色の服は昆虫を引き寄せやすいので、なるべく落ち着いた色の服を選びましょう。

  • 香水やヘアスプレー、デオドラントなどの甘い香りは昆虫の誘因になるため、屋外での使用は控えめにします。

  • 露出した皮膚は長袖・長ズボンで覆い、足元は靴を履くなど、直接刺されにくい服装を心がけます。

  • 屋外で飲食する際は、開いた缶や甘い飲み物を放置せず、食べ物は蓋付き容器に入れるなどして虫を寄せ付けない工夫をします。

  • 昆虫の活動が活発になる晩夏から初秋にかけては、特に注意が必要です。

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