ナンキンムシの特徴と生態
成虫のナンキンムシ
体長は約0.6〜1.0センチメートルで、平らな翅のない体を持ち、色は赤茶色です。若い個体は淡い茶色や黄みがかった色をしていますが、血を吸った後は赤く膨らんだように見えます。
卵
メスは1日に2個以上の卵を産み、ひと生涯で数千個に達します。卵は白く粘着性があり、家具や壁などさまざまな表面に付着します。孵化前に赤い目のような斑点が現れます。
幼虫期(ニンフ)
卵が孵化すると、ナンキンムシは「藁色」の小さな点(ピンヘッド大)として現れます。成虫になるまでに5回脱皮し、各段階で血食が必要です。温度が21〜27℃の環境では約1か月で成熟しますが、低温や血食不足になると成長が遅れます。
生息環境
ナンキンムシは食事がなくても6〜12か月生き延びることができ、空き部屋やホテルの客室でも繁殖します。人が眠る場所の近く、ベッドやマットレス、壁の割れ目、木枠などに潜んでいます。巣は作らず、隠れ場所に集まります。痕跡としては血痕、乾いた排泄物、脱皮した皮、つぶれた個体の血液などが見られます。
吸血行動
ナンキンムシは動物の血液だけを食べます。人間に最も好む種はCimex lectularius(シメクジラ)ですが、犬・猫・鳥・げっ歯類などの温血動物にも吸血します。咬まれる部位は首や顔、上半身が多いですが、足首や脚にも現れます。
