疥癬(かいせん)のダニとは何か?

概要

疥癬は、ヒトのかゆみダニ(Sarcoptes scabiei var. hominis)が皮膚に寄生し、激しい痒みや発疹を引き起こす感染症です。感染拡大を防ぐためには、適切な薬剤治療と同時に、患者が使用した衣類や寝具の消毒が必要です。治療は短期間で完了し、ほぼ確実に効果が得られます。

識別(Identification)

米国疾病予防管理センター(CDC)によると、疥癬は「ヒトかゆみダニ(Sarcoptes scabiei var. hominis)による皮膚の寄生」と定義されています。ダニは皮膚の表層にトンネルを掘り、そこで卵を産みます。

生活環(Life Cycle)

ダニは卵・幼虫・若虫・成虫の4段階を経ます。雌ダニは皮膚の下にトンネルを作りながら1回の産卵で3〜4個の卵を産み、卵は3〜4日で孵化します。幼虫は皮膚表面に移動し、脱皮用の袋(molting pouch)を作ります。さらに3〜4日で成虫に成長し、雄が雌の脱皮袋に侵入して交尾が行われます。受精した雌は生涯にわたって卵を産み続けます。

症状(Symptoms)

主な症状は激しい痒みと灼熱感、そして皮膚の発疹です。初期の発疹は小さな水疱や赤い点が直線状に並んだ形で現れ、進行するとかさぶたや鱗屑が付くことがあります。成人の場合、指間、肘、手首、臀部、ウエストラインなどの皮膚のひだにまず症状が出やすいです。

治療(Treatment)

疥癬治療には「スカビシド」と呼ばれる薬剤が使用されます。処方薬のローションやクリームを首から下全身に塗布し、指示された時間だけ放置します。感染者が使用した寝具や衣類は、熱湯で洗濯し高温で乾燥させた後、プラスチックで密封し72時間保管するか、人が触れない状態で保管してください。

分布(Geography)

疥癬は世界中で見られる感染症で、特定の国や地域に限られません。人が密集する施設や集団(学校、老人ホーム、避難所など)では、皮膚と皮膚の直接接触により感染リスクが高まります。

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