蚊へのピレトリンの有効性と使用上の注意

特徴

ピレトリンはキク科のキクの花から抽出された天然の生分解性殺虫剤です。100年以上米国で使用されており、昆虫剤の中で最も安全とされています。日光や空気中で速やかに分解するため、散布した時点にいる昆虫だけを対象にし、有益な昆虫への影響を最小限に抑えます。エアロゾールスプレー、ロールオン、個人用スプレー、屋外用計量エアロゾールディスペンサーなど様々な形態で販売されています。ただし、水生生物に対しては極めて有毒なので、魚のいる水槽や池の近くでは使用しないでください。

ピレトリンは蚊の神経系を麻痺させ、空中で倒れる「ノックダウン」効果がありますが、必ずしも致死的ではありません。一部の蚊は解毒して回復することがあります。

ピレトリンとPBO(ピペロニルブチオキシド)

ピレトリンの致死性を高めるために、ササフラス油由来のピペロニルブチオキシド(PBO)を添加することが一般的です。PBOはピレトリンとは異なる化学経路を遮断するため、二つを組み合わせると非常に高い効果が得られます。1976年のエルサルバドルの研究では、ピレトリンとPBOの混合スプレーを使用した結果、1時間以内に蚊のノックダウン率が81〜100%に達し、翌年には近隣の村でマラリア発症率が42%減少しました。一方、スプレーを行わなかった対照村では75%増加しました(参考文献1)。

ピレトリン単体でも蚊を殺す・忌避する効果はありますが、最大の効果を得るにはピレトリンとPBOを併用した製品を選んでください。

使用上の注意

ピレトリンとPBOは他の多くの殺虫剤に比べて毒性が低いものの、使用前に必ずラベルを読み、指示に従ってください。目に入らないようにし、屋内に持ち込んだ後は石鹸と水でしっかり洗い流すことが重要です。

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