プス毛毛虫(Puss Caterpillar)と関節痛のリスクと対策
プス毛毛虫は見た目は目立たない昆虫ですが、柔らかい毛の下に毒性のあるとげが隠れており、刺されると激しい痛みや炎症を引き起こします。米国南東部での被害が増加しており、刺された際には関節痛や吐き気などの症状が報告されています。
プス毛毛虫について
プス毛毛虫(学名:Megalopyge opercularis)は、南部フランネル蛾、ツリーアスプ、プッシーモスなどとも呼ばれます。成虫と幼虫はどちらも長い毛状の体毛で覆われており、猫の毛のように見えます。最大で約2.5センチメートル(1インチ)ほどの涙滴形で、綿や毛の束のように見えることが特徴です。
生息地域
この毛毛虫はリンゴ、カバノキ、オークなど多様な樹木の葉を食べ、米国の広範囲に分布しています。メリーランド州北部からフロリダ州南部、さらに西はテキサス州まで見られ、公園や住宅、学校などにも出没します。
刺傷・噛みつき
毛毛虫の体毛の下には細長い中空のとげが多数あり、捕食者から身を守るために使用します。とげは体内の毒腺と連結しており、皮膚に刺さると毒が放出されます。2007年時点でBaylor College of Medicineのデイビッド・イーグルマン教授によれば、報告された刺傷件数は188件ですが、実際は医療機関を受診しないケースが多く、はるかに多いと考えられます。
症状
刺された直後(5分以内)に刺された部位に激しいズキズキとした痛みが生じます。痛みは局所的であることもありますが、腕や脚に刺された場合は上肢・下肢の関節まで放散し、腋窩や肩関節にまで痛みが広がります。焼けるような感覚、水疱、発疹、腹痛、頭痛、吐き気なども報告されていますが、最も頻繁に見られるのは関節痛や灼熱感です。
治療法
痛みが強く続く場合は医療機関を受診してください。刺された直後2時間以内に処置を行うと効果的です。まずは皮膚表面のとげを除去しますが、セルローステープ(ガムテープ)を貼り付けて剥がすと簡単に取り除けることがあります。患部に氷嚢を当てて腫れを抑え、経口抗ヒスタミン薬でかゆみや灼熱感を和らげます。重症例では重炭酸ソーダ、ヒドロコルチゾン軟膏、コンフリーエキス、カラミンローションなどが有効と報告されています。強い関節炎や疼痛には、医師がデメロール、モルヒネ、コードインなどの鎮痛薬を処方することがあります。
