昆虫が媒介する疾病一覧

過去1億7千万年にわたり、蚊(Anopheles属)は地球上のほぼすべての地域に広がって進化してきました。米国だけでも175種以上が確認されており、いずれも人間やペットに有害な病原体を媒介する可能性があります。蚊はマラリアの主要な媒介者で、世界で毎年300万人以上が死亡しています(米国ではまれ)。他にもデング熱、脳炎、西ナイルウイルス、黄熱病などを伝染させます。特に西ナイルウイルスは近年米国で深刻な健康問題となり、馬や人にインフルエンザ様の症状と発疹を引き起こします。

ダニ

ダニはライム病、ツィフス、ダニ媒介性脳炎の主要な媒介者です。シカダニ(Ixodes scapularis)は黒胡椒粒ほどの大きさで、血を吸い満たすと見やすくなります。シカダニは主に春後半から初夏にかけてライム病を媒介します。ロンスターダニ(Amblyomma americanum)は米国南東部に多く、背中に淡い星形の斑点が特徴です。ライム病やダニ媒介性脳炎を運びますが、後者は稀です。

ツェツェバエ

ツェツェバエ(Glossina属)は北部およびサハラ以南のアフリカに分布する大型の吸血バエです。ハエに似ていますが、長い口吻と重なり合う翅が特徴です。ヒト睡眠病(トリパノソーマ症)の主要な媒介者で、かゆみ、リンパ節腫脹、疲労、神経症状、最終的には死に至ります。WHOによると、毎年約7万人が感染しています。

サンドフライ

サンドフライ(Phlebotomus属)は世界中の塩水・淡水付近に生息し、「ノーシー・ウム」とも呼ばれる小型の飛翔性昆虫です。リーシュマニア症という皮膚または内臓に進行性の感染症を媒介します。CDCのデータによれば、毎年約150万人の皮膚リーシュマニアと50万人の内臓リーシュマニアが新規診断されています。サンドフライは数が多く、噛まれにくいですが、一般的な虫除けスプレーで被害を減らすことができます。

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