蟯虫はどのような影響を与えるか?
蟯虫とは
蟯虫(学名: Enterobius vermicularis)は、人間の小腸に寄生する細く白い線状の寄生虫です。その名の通り、針のように細く、長さは約1.3cm(約1/2インチ)です。
感染対象と主な症状
主に子供に多く見られますが、成人も感染します。代表的な症状は以下の通りです。
- 肛門のかゆみ(特に夜間)
- 肛門周辺のうずき感や虫が這うような感覚
- 不眠や落ち着かない状態
- 腹痛や下痢
- 体重減少
- イライラ感
重篤な場合の合併症
稀に以下のような合併症を起こすことがあります。
- 栄養失調:蟯虫が栄養を奪うため。
- 腸・直腸の炎症
- 二次感染:細菌や他の病原体を運搬することがあります。
- 盲腸や胆嚢への移動:まれに盲腸炎や胆嚢炎を引き起こすことがあります。
診断方法
診断は便検査で虫卵を確認するか、テープテスト(肛門周囲に透明テープを貼り、翌朝に卵を顕微鏡で観察)で行います。医師は症状の聞き取りや肛門部の視診も行います。
治療法
蟯虫感染は抗寄生虫薬で治療します。代表的な薬はメベンダゾールやアルベンダゾールで、通常は初回投与後1週間あけて2回服用します。薬は成虫と卵の両方を死滅させます。
予防策
再感染や他者への拡散を防ぐために、次の対策が有効です。
- トイレ使用後や食事前に石鹸でしっかり手洗いする。
- 手で口や鼻を触らない。
- 爪は短く清潔に保つ。
- ウエストがしっかりした下着やパジャマを着用し、毎日取り替えて熱湯で洗濯する。
- 感染者との密接な接触を避ける。
これらの対策を守れば、蟯虫感染は簡単に予防・治療できます。
