ナンキンムシ(トコジラミ)の実態と対策
特徴
ナンキンムシは小さく、羽がなく、茶色やオレンジ色の体色をしています。成虫は約6mm(約1/4インチ)で、楕円形の平らな体を持ちます。飛べないため、ベッドの割れ目や隙間に潜み、人や動物の血液を吸うために巣を作ります。宿主は人を含む温血動物です。
噛まれたときの症状
ハーバード大学公衆衛生大学院の研究によると、ナンキンムシは寝ている宿主から血を吸います。吸血時に唾液が血流に混ざり、長時間の刺咬後に皮膚がかゆくなることがあります。噛み跡は蚊やノミに似ており、医師の診断が必要です。治療は抗ヒスタミン薬やステロイドでアレルギー反応や炎症を抑えます。感染症を媒介することはありません。
分布地域
ナンキンムシは北米、ヨーロッパ、オーストラリアで特に多く見られ、20世紀後半に長い低迷期を経て再び増加しました。これらの大陸だけでなく、世界中で確認されています。
隠れ場所
ベッドはナンキンムシの代表的な隠れ場所で、フレーム、マットレス、ボックススプリングの割れ目に潜みます。体が平らなため、部屋の家具や物の隙間にも入り込みます。夜間に最も活発に血を吸いますが、空腹時は昼間に出てくることもあります。
侵入のサイン
脱皮した皮や血の斑点が見つかると、過去に侵入があったことが分かりますが、現在の侵入かは分かりません。実際に侵入があるかどうかは、ナンキンムシの成虫や幼虫を直接確認するか、血の痕跡を探すことで判断します。
対策方法
ハーバード大学公衆衛生大学院の指針では、侵入が確認された部屋はマットレスの廃棄や徹底的な清掃・消毒、さらに専門業者による殺虫剤処理が必要とされています。
