黄色ハエの咬傷の見分け方と対処法
分布と種別
黄色ハエはバハマ諸島、アメリカ合衆国(ニュージャージー州からテキサス州)、メキシコからコスタリカにかけて生息しています。学術的には Diachlorus ferrugatus(Fabricius)だけが真の「黄色ハエ」と認められており、ベリーズでは「ドクターフライ」とも呼ばれます。体長は約1cmで、痛みを伴う咬みをします。
咬まれる部位
黄色ハエは人体のあらゆる部位を噛みますが、特に肩・首・頭部を好みます。3匹~5匹の小集団で同時に刺すことが多く、最初の一刺しが強烈な痛みをもたらすと、続く咬みは耐えがたくなります。雌だけが血を吸い、夏後半から初秋の暑い時期、湿度が高い川辺・沼・森・海岸の木陰付近で活発に活動します。
咬みつきのメカニズム
黄色ハエは二酸化炭素、汗、呼気の水分、体温などを感知して宿主を探します。適切な宿主を見つけると、鋭い口吻で皮膚を切開し、抗凝固剤を含む唾液を注入して血流を保ちます。この唾液は病原体を媒介する可能性があり、感受性の高い人では重篤なアレルギー反応を引き起こすことがあります。
咬傷の症状
- 極度の疼痛と持続的なかゆみ
- 腫れは個人差があり、赤く盛り上がった硬い腫瘍様になることが多い
- 触れると熱を持つ
- かくと痛みと痒みが増幅し、炎症が悪化する
黄色ハエの咬傷は、他の昆虫に比べて腫れが大きく、痛みが強い点で識別しやすいです。
咬傷の緩和方法
以下の手順で自宅で応急処置できます。
- 重曹小さじ1杯、アンモニア(液体)約80ml(1/3カップ)、肉たんぱく酵素(肉やわらかくする粉)小さじ1/3、砕いたアスピリン1錠を清潔な密閉容器に入れ、よく混ぜる。
- 混合液を冷蔵庫で冷やす。
- 綿棒または綿球に少量取り、咬傷部位に優しく塗布する。
症状が長引く、または全身性のアレルギー症状が出た場合は、速やかに医療機関を受診してください。
