アダー(毒蛇)の咬傷治療法
概要
アダーはイングランド、スコットランド、ウェールズに自生する唯一の毒ヘビで、毎年数百人や犬などが咬まれます。英国の毒物情報センターは年間約100件のヒトと約12件の獣医ケースを受け付けています。患者の約70%は痛みや腫れ、発赤程度で特に大きな問題はありませんが、子どもや高齢者では重篤化することがあります。1876年以降の死亡例は14例と報告されています。咬傷は2月から10月に発生し、6~8月がピークです。咬傷部位は手が最も多く、痛みは数分以内に始まり30分程度でピークに達します。子どもでは腫れや内出血が24時間続くことがあります。
必要なもの
- パラセタモール
- 抗毒血清(必要に応じて)
手順
- 応急処置:患者を安心させ、パラセタモールで痛みを緩和し、患部を固定して速やかに病院へ搬送します。重症の場合はエピネフリン(Epi‑Pen)でアナフィラキシーショックを予防します。止血帯や圧迫包帯は使用しないでください。
- 病院での診療:医師が臨床評価を行い、必要に応じて抗毒血清の投与を判断します。血圧や中毒症状の進行を継続的にモニタリングします。
- 低血圧・ショックの確認:腫れが広範囲または急速に拡大している場合は、ザグレブ抗毒血清を2アンプル、静脈点滴でゆっくり投与します。1時間経過しても改善が見られない場合は、さらに2アンプル追加投与します。
- 静脈輸液・輸血:重度の中毒では点滴や輸血が必要になることがあります。必要に応じて早期にリハビリテーションや理学療法を開始します。
- 回復期間:子どもの場合は1週間以内に症状が改善しますが、成人は最大で3週間かかることがあります。
