ミシガン州に生息する有毒クモの種類と特徴
ミシガン州では、毒を持つクモは多数はいませんが、いくつかの種が確認されています。子どもたちがよく遊ぶ『ダディロングレッグ』が最も毒が強いという都市伝説がありますが、実際には毒性はなく、噛むこともできません。ここでは、ミシガン州に見られる有毒クモと、誤解されがちなダディロングレッグについて解説します。
北部黒クモ (Northern Black Widow) Latrodectus variolus
見分け方
北部黒クモは光沢のある黒い体と丸い腹部が特徴です。雌は全長約1.5インチ(約3.8cm)で、腹部の下側に赤い砂時計形の模様があります。雄はやや小さく、赤い斑点はなく、背中に赤や黄色の斑点や縞模様が見られることがあります。
毒性と症状
木材の山やトイレ、配電箱、地下室などの人目につかない場所に潜んでいます。噛まれると痛みが走り、30分ほどで腫れや激しい痛みが現れます。主な症状は筋肉の痙攣、腹痛、嘔吐や吐き気、血圧上昇、発汗、意識障害、最悪の場合呼吸停止です。特に幼児や高齢者は重症化しやすく、稀に致死例も報告されています。黒クモは「乾いた噛み」=毒を使わずに警告だけを行うこともあるため、噛み痕だけでは判断できません。噛まれた疑いがある場合は速やかに医療機関を受診してください。
ブラウン・リクルーズ (Brown Recluse) Loxosceles reclusa
見分け方
ブラウン・リクルーズはミシガン州原産ではなく、主に南部州に分布していますが、輸送用木箱などに付着してミシガン州下半島でもまれに確認されています。体色は黄褐色から茶色で、体長約0.5インチ(約1.3cm)。長く繊細な毛のある脚を持ち、目は3対(6個)で、背中にバイオリン形の模様があります。
毒性と症状
夜行性で単独行動を好むため、人目に触れにくいです。攻撃的ではなく、刺激されたときだけ噛みます。噛まれた場合、数時間後に痛みと痒みが増し、赤みと腫れが現れ、血液水泡ができることがあります。その後、組織毒が広がり潰瘍(組織が死んでできる潰瘍)を形成します。発熱、嘔吐、関節痛、最悪の場合死に至ることもあります。幼児や高齢者は特に注意が必要です。疑いがある場合は速やかに医療機関へ相談してください。
「ダディロングレッグ」について
「ダディロングレッグ」には実際に2種類あります。1つはクモ目の仲間であるハーベスマン(オピリオニダ科)で、体は1つの分節だけで構成され、毒腺は持ちません。もう1つはクモ目のクモ(Pholcidae科)で、主にオーストラリアや太平洋岸で見られますが、こちらも毒は持たず、巣を作らない点が特徴です。したがって、ダディロングレッグは人を噛むことも、毒を持つこともありません。
