アメリカで注意すべき有毒クモ
アメリカ国内には3,000種以上のクモが生息していますが、人間に実際の危険を及ぼすのはわずか3種です。これらのクモは住宅内にも出没しやすく、咬まれた場合は迅速な医療が必要です。できるだけクモやその死体を病院に持参すると診断がスムーズになります。
ブラウン・レクルス(茶色隠れクモ)
背中にバイオリンのような暗い模様があることから「フィドルバック」とも呼ばれ、体長は約1インチ(約2.5cm)程度です。人通りの少ない家具や屋根裏、配管、衣類や寝具の隙間に好んで潜んでいます。
咬まれると、非常に強力な壊死性毒が皮膚や筋肉を攻撃し、治療が遅れると壊死や毒性ショック、腎不全に至ることがあります。ただし致死例は稀で、主に高齢者や小児、免疫力が低下した人に見られます。
ブラックウィドウ(黒クモ)
北米で最も有名なクモの一つで、メスは光沢のある黒い体長約1.3cmに、腹部に赤い砂時計形の模様があります。オスは危険性が低く、通常はメスに捕食されます。
咬まれると神経毒が放出され、瞬時に激しい痛みと筋肉痙攣、嘔吐、呼吸困難を引き起こします。まれに麻痺や致死例もあるため、疑いがある場合は速やかに医療機関を受診してください。抗毒素も利用可能です。
ホーボー・スパイダー(放浪クモ)
主に西部や太平洋岸北西部の地下室やセラーなど湿った環境に生息し、体長は1インチ未満ですが脚を伸ばすと全長は約7cmになります。
咬まれると、24〜36時間後に赤く痛みを伴う水疱が現れ、破裂すると潰瘍が残ります。症状は茶色隠れクモと似ており、吐き気、筋力低下、激しい頭痛、視力障害などが報告されています。
これらのクモに咬まれたと疑われる場合は、直ちに救急医療を受け、可能であればクモやその残骸を持参してください。
