レッドバックスパイダーに噛まれたときの治療法
レッドバックスパイダー(学名: Latrodectus mactans hasselti)はオーストラリアに生息し、都市部や擾乱された環境でよく見られます。体長は約2〜3センチメートルで、腹部に赤い帯状模様が特徴です。北米のブラックウィドウに似ていますが、危険なのは雌だけで、雌の噛みつきが問題となります。スパイダーは攻撃的ではなく、ほとんどが巣から出ません。
レッドバックスパイダーの咬傷
レッドバックスパイダーに噛まれるケースは特に夏に増え、オーストラリアでは年間250件以上報告されています。蜘蛛は巣から離れないため、手や足が蜘蛛の巣に直接触れたときにのみ咬まれることが多いです。毒は神経毒を含みますが、作用は緩やかで主に疼痛を引き起こします。
症状
- 噛まれた部位の強い痛み(時に手足全体に広がる)
- 局所的な腫れ
- 発汗、吐き気、嘔吐、腹痛
- 重症例では麻痺
抗毒素の導入以降、レッドバックスパイダーによる死亡例は報告されていません。
治療
- 圧迫固定は推奨されません。毒はゆっくりと拡散するため、部位を固定すると痛みが増す可能性があります。
- 氷嚢や冷却パックで患部を冷やし、痛みを和らげます。
- 医療機関を受診し、必要に応じて静脈内で抗毒素を投与します。投与後1時間以内に症状が改善すれば退院が可能です。
- 可能であれば、刺された蜘蛛を持参し、正確な種の同定を行います。
