ダニが媒介する疾患と対策
ダニはクモやサソリと同じクモ形類に属する血液を吸う寄生虫です。1906年に初めて記録されて以来、個体数は急激に増加しています。ダニは森林や低木、草むらなど地面近くに生息し、人や動物に付着して血を吸います。付着部位は体のどこでも可能です。
ダニが媒介する主な疾患
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ライム病
世界で最も一般的なダニ媒介疾患です。米国ではウィスコンシン州やミネソタ州、米大西洋沿岸で特に多く報告されていますが、全48州で確認されています。原因はスピロヘータと呼ばれる細菌で、感染したげっ歯類を吸血したダニから人へ移ります。ダニが人に付着し血を吸うまでに通常36〜48時間かかり、この期間に細菌が伝播します。主な症状は赤い円形の発疹、発熱、頭痛、倦怠感、関節痛などで、放置すると関節炎や心臓疾患、四肢のしびれが起こることがあります。
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ロッキー・マウンテン斑点熱
米国中部南部や南部沿岸で多く見られます。ダニに刺されると4〜10日後に発熱やインフルエンザ様症状が現れ、手首や足首に特徴的な発疹が出ます。この発疹は顔を除く全身に広がり、通常は病気の初期2週間以内に出現します。
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コロラド・ティック熱
ロッキー山脈地域、特にコロラド州、ネバダ州、カリフォルニア州で報告されています。症状は頭痛、発熱、インフルエンザ様の全身症状で、刺されてから3〜6日後に発症し、5〜8日で自然に軽快します。
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ダニ麻痺
主にオーストラリアで報告されていますが、米国でもまれに発生します。雌ダニが付着してから5〜6日後に筋力低下が始まり、進行すると麻痺に至ります。特に子供に多く見られ、ダニの唾液に含まれる神経毒が原因です。ダニを除去すれば症状は回復します。
治療と対処法
ダニに刺された場合は、まずピンセットなどで速やかにダニを取り除きます。取り除き方が不安な場合は医療機関を受診してください。医師はダニの種類や付着時間、症状に応じて適切な処置を行います。一般的な治療としては、患部の洗浄、抗生物質クリーム、痒み止め(ベナドリル)や必要に応じた経口抗生物質の投与があります。
