ダニに刺されたときの対処と予防
ダニは小型のクモ形寄生虫で、皮膚に付着し一度の刺咬で人や動物の血液を吸います。主に春先と夏の終わりに、野鳥や野生動物が多い地域で見られます。全世界で850種以上が知られており、そのうち約100種が病原体を媒介します。
症状
- ほとんどの場合、刺咬は痛みがなく無症状です。
- ダニの唾液に対するアレルギー反応として、発熱、頭痛、インフルエンザ様症状、関節痛、倦怠感、筋肉痛・筋力低下などが現れることがあります。
- 皮膚には膿を含む小さな膨らみ(膿胞)や結節ができることがあります。稀にダニ麻痺が起こります。
自宅での対処
- まず、清潔なピンセットや細めの鑷子でダニをできるだけ早く、皮膚に付着したまま根元からゆっくりと引き抜きます。絞ったり、ダニを刺激して唾液を放出させないよう注意してください。
- 刺咬部位は石鹸と水で洗浄し、必要に応じて抗菌クリームやかゆみ止め(ベナドリルなど)を使用します。
- 取り除き方に不安がある、またはダニが皮膚に深く埋まっている場合は、速やかに医療機関を受診してください。
医療機関での治療
- 医師はダニの種類、付着時間、症状の有無に応じて適切な処置を行います。主な治療は創部の消毒、抗生物質クリーム、経口抗生物質、かゆみ止めの投与です。
- 症状が重い場合やダニ媒介疾患が疑われる場合は、血液検査や追加の抗菌治療が検討されます。
予防策
- 屋外活動時は、EPA登録の虫除けスプレーやロションを使用し、使用方法を守ります。子供に使用する場合は濃度が低い製品を選び、手や顔には直接塗布しないよう注意してください。
- 長袖・長ズボンの明るい色の服を着用し、足元や体の隙間にダニが入りにくいようにします。
- 帰宅後は石鹸と水で全身を洗い、衣類は高温で洗濯または乾燥機で乾かすと効果的です。
症状の経過(期間)
- 無症状の場合は特に問題ありません。症状が出た場合でも、ダニを除去してから24〜36時間以内に自然に改善することが多いです。
- 皮膚の膿胞や結節は通常2日以内に治まりますが、長引く場合や発熱が続く場合は医師に相談してください。
