膀胱がんに対するBCG療法の概要
作用機序
ミシガン大学医療システムによると、BCG(Bacillus Calmette‑Guerin)が膀胱がんにどのように効果を示すかは完全には解明されていません。免疫応答を誘発する、あるいは膀胱内に炎症を起こしてがん細胞を死滅させると考えられています。免疫療法(バイオセラピー)の一種です。
投与方法
BCG療法は医療機関で実施され、カテーテルを用いて直接膀胱内に注入します。注入後は2時間膀胱内に留置し、患者は背面・腹面・左右それぞれ15分ずつ体位を変えて全体に薬液が行き渡るようにします。通常、週1回、計6回のコースで行われます。
治療後数時間は多めに水分を摂取し、膀胱を洗い流すことが推奨されます。薬剤情報サイト drugs.com の指示では、排尿後にトイレに家庭用漂白剤を入れ、15分放置してから流すことで、残存するBCG菌を死滅させます。
副作用
主な副作用として、頻尿、吐き気、下痢、腹痛、食欲不振、倦怠感、排尿時の痛み、寒気、発熱、関節痛などがあります。さらに、肝炎、肺炎、アレルギー反応、白血球減少、血尿、膀胱痙攣、膿瘍といった重篤な副作用が起こることも報告されています。
注意点
免疫力が低下している患者(HIV感染者、AIDS患者、放射線療法や特定の抗がん剤を使用中の方など)には慎重に使用します。また、医療従事者はBCG菌に感染しないよう、取り扱い時に適切な防護策を講じる必要があります。
