膀胱がんの初期症状
国立がん研究所によると、2009年に膀胱がんと診断された人は7万人以上、死亡者は1万4千人以上と推定されています。膀胱は下腹部にある尿を貯める臓器です。本稿では膀胱がんの初期症状について概観しますが、診断ツールではありません。該当する症状がある場合は必ず医師の診察を受けてください。感染症や結石でも同様の症状が現れることがあります。
リスク要因
- 白人はアフリカ系アメリカ人やヒスパニック系に比べ、膀胱がんの診断率が約2倍です。
- 家族歴がある人はリスクが高まります。
- 一度膀胱がんと診断されると、再発リスクも上昇します。
- 喫煙、男性、加齢は主要なリスク要因です。
がんの種類
- 表在性がん(浅い層に限局)
- 筋層侵襲性がん(筋層まで浸潤)
- 転移性がん(他臓器へ転移)
がんのステージにより挙動、予後、治療法が異なります。
主な症状
- 血尿(尿に血が混じる)
- 排尿時の痛みや灼熱感
- 頻尿・切迫感(実際には尿が出ない)
これらは感染症でも起こり得るため、症状がある場合は速やかに医師に相談してください。
診断方法
- 腹部・直腸・骨盤の身体診察
- 尿検査(がん細胞、血液、細菌など)
- 静脈尿路造影(IVP)―造影剤を血管に注入し、X線で膀胱を映し出す
- 膀胱鏡検査―細い光源付きチューブを尿道から挿入し、膀胱内を直接観察(全身麻酔下で実施することが多い)
予後
- 早期(表在性)膀胱がんの5年生存率は約85%です。
- 筋層侵襲性がんは生存率が低下します。
- 転移性膀胱がんは予後が不良で、診断後2年以内の生存率は約5%です。
