膀胱がんの予後とステージ別5年生存率
診断数と死亡率
米国国立がん研究所(NCI)の推計によると、2009年の膀胱がん新規診断数は約70,980例、死亡者は約14,330人です。診断時の中央値年齢は73歳で、55〜64歳が17.8%、65〜74歳が27.5%、75歳以上が44.6%を占めます。死亡した患者の中央値年齢は78歳です。死亡率は男性で10万人あたり7.5人、女性で2.2人(2002〜2006年)と報告されています。
ステージ0(非浸潤性)予後
ステージ0は2つの臨床病理学的分類があります。
Stage 0a(Ta)
腫瘍は膀胱粘膜内に限局し、筋層や他組織への浸潤はありません(T=Ta、N=0、M=0)。
Stage 0is(Tis)
非浸潤性上皮内癌で、同様に膀胱粘膜にとどまります(T=Tis、N=0、M=0)。
ステージ0a・0isの5年生存率は約98%で、予後は非常に良好です。
ステージI予後
腫瘍は膀胱粘膜下層(筋層に達していない)に浸潤しています(T=1、N=0、M=0)。5年生存率は約88%です。
ステージII予後
腫瘍は膀胱の筋層に侵入していますが、筋層を超えて外層へは達していません(T=2、N=0、M=0)。5年生存率は約63%に低下します。
ステージIII予後
腫瘍は膀胱全層と筋層を通過し、周囲組織(脂肪層)まで浸潤していますが、他臓器への転移はありません(T=3、N=0、M=0)。5年生存率は約46%です。
ステージIV予後
膀胱を越えて他臓器や遠隔リンパ節へ転移した状態です(T・N・Mいずれかが陽性)。5年生存率は約15%で、予後は極めて不良です。
