骨髄腫(多発性骨髄腫)の症状と治療
概要
血液中の形質細胞に影響を及ぼす骨の疾患である骨髄腫は、毎年約19,000人の新規患者が診断されています。原因ははっきりしていませんが、症状は重く痛みを伴うことがあります。適切な治療により痛みを緩和し、最終的にはがん細胞を根絶することが可能です。
病態と経過
免疫系の一部である形質細胞は、さまざまな抗原に対する抗体を産生します。がんが形質細胞の過剰増殖を引き起こすと、これらの細胞は異常化し、すべて同一の形態になります。異常な形質細胞は骨髄や骨の外側に蓄積し、血液中で発生するため骨のがんとは異なりますが、骨に影響を与えるがんです。
リスク要因
骨髄腫のリスク要因は以下の通りです。
- 高齢
- 家族歴
- 石油やその他化学物質への曝露
- 高線量の放射線曝露
骨の痛み
骨の痛みは骨髄腫の最も一般的で、しばしば最初に現れる症状です。激しい痛みは安静や動作で軽減せず、骨髄にがん細胞が蓄積するため骨折しやすくなります。症状が全く出ない場合もあり、事故や定期的な血液検査で偶然に発見されることもあります。
その他の症状
その他の頻繁な症状として、貧血による倦怠感があります。悪性形質細胞が正常細胞に取って代わることで赤血球が減少し、出血や鼻血、歯茎出血、あざができやすくなります。また、体重減少、繰り返す感染症、吐き気、嘔吐、便秘なども見られます。
治療法
骨髄腫の診断には、X線、血液・尿検査、骨髄穿刺または生検、MRI(磁気共鳴画像)などが用いられます。治療法は複数あり、疼痛緩和のために放射線療法が行われることが多いです。がん細胞が腫瘍を形成した場合も放射線で治療します。その他、化学療法、免疫療法、骨髄移植や幹細胞移植が選択肢となります。
