骨がんの兆候と症状
骨がんは骨組織を破壊する悪性腫瘍で、骨に直接発生する原発性骨がんと、他の臓器から転移してくる転移性骨がんに分かれます。原発性骨がんは主に10〜20歳の若者に多く、小児がん全体の約6%を占めます。
骨肉腫(Osteosarcoma)
骨肉腫は未熟骨を産生する悪性腫瘍で、成長期の骨の端部や新骨が形成される部位に発生しやすいです。主に腕、膝関節、脚の長骨に見られます。
- 持続的な骨の痛み(特に外傷後も改善しない)
- 腫れやしこりができ、関節の可動域が制限される
- 骨が脆くなり、骨折しやすくなる
- 発熱、倦怠感、体重減少、睡眠障害など全身症状が現れることもある
- 幼児の場合は歩行時の跛行(足を引きずる)だけが唯一の症状になることもある
Ewing肉腫(Ewing's Sarcoma)
Ewing肉腫は骨肉腫と類似した若年層に多い腫瘍で、主に長骨の中心部(骨盤、肋骨、肩甲骨、上腕、太もも)に発生します。
- 腫瘍部位の痛みや腫れ、しこりが出現
- 発熱や倦怠感を伴うことがある
アダマンチナ(Adamantinoma)
アダマンチナは10〜30歳の男性に多く見られる稀な腫瘍で、骨格が成熟した後に発症します。主にすね骨や顎骨に発生し、ゆっくりと成長します。
- 腫瘍部位の痛みと腫れ
- 活動時に増強する痛み
- 跛行や対象部位の可動域低下
- 症例の約20%で肺へ転移することがある
コードモ(Chordoma)
コードモは頭蓋底部や脊椎(尾骨)に発生する稀で進行の遅い腫瘍です。主に40〜70歳の成人に多いが、子どもでも発症することがあります。
- 視力障害や頭痛
- 四肢の痛み、筋力低下、感覚異常(しびれ)
- 膀胱や腸の排泄障害
その他の骨腫瘍(良性腫瘍)
骨にできる腫瘍の多くは良性で、他部位への転移はありません。症状が出た場合でも、組織検査(生検)で良性か悪性かを判断できます。
