脳への放射線治療の副作用
放射線治療は、X線やガンマ線などの電離エネルギーを利用してがん細胞のDNAを破壊し、増殖を抑える治療法です。外部ビーム照射が最も一般的ですが、腫瘍近くに放射性物質を直接配置する内部照射や、体内に放射性溶液を投与する全身照射も行われます。脳に放射線を照射する場合、方法は患者ごとに異なりますが、いずれも副作用が生じる可能性があります。
脱毛
放射線が頭部に照射されると、治療開始から約2週間で脱毛が見られることが多いです。脱毛の程度は個人差がありますが、治療が終了すれば毛は徐々に再生します。
皮膚刺激
脱毛に伴って、照射部位の皮膚が赤くなったり、かゆみや乾燥を感じることがあります。稀に皮膚が薄くなったり、硬くなることもありますが、症状は時間とともに軽減します。
倦怠感(疲労感)
放射線治療は体に負担をかけるため、持続的な疲労感が現れることがあります。治療後も数週間続くことがあり、免疫反応や貧血、疼痛が原因と考えられています。
消化器症状
吐き気や嘔吐、食欲低下といった消化器系の不調が起こることがあります。また、口の乾燥や嚥下困難も報告されています。
認知機能の障害
脳への照射は記憶力や言語機能に影響を与えることがあります。言葉がもつれたり、適切な単語が出てこないこと、頭痛が頻繁になることもあります。
視覚障害
視力がぼやけたり、二重に見えることがあります。視野の一部が欠けることもあり、バランス感覚や空間認識に支障を来すことがあります。
聴覚障害
片耳または両耳の聴力が低下し、音の高さや細かな音が聞き取りにくくなることがあります。
