多形性膠芽腫(GBM)の治療法と最新アプローチ
多形性膠芽腫は進行が早く、予後が厳しい脳腫瘍です。治療は手術、放射線療法、化学療法を組み合わせ、再発や新たな実験的治療法にも対応します。
手術
脳腫瘍と診断された場合、まず生検で腫瘍の種類と進行度を確認します。多形性膠芽腫はグレード4に分類され、増殖が非常に速いことが特徴です。診断後はできるだけ早く手術によって主腫瘍の除去が行われます。手術で取り除ける範囲は腫瘍の位置に左右されますが、膠芽腫細胞は周囲の脳組織に浸潤しやすく、完全に除去することはほぼ不可能です。そのため、手術後はすぐに放射線療法や化学療法が続けられます。
放射線療法
手術後2〜4週間程度で放射線治療が開始されることが一般的です。多くの場合、外部ビーム放射線療法(外部照射)が用いられ、手術部位に高エネルギーX線を集中的に照射します。治療は週5回、1か月以上続くことがあります。副作用として疲労感や照射部位の脱毛が起こることがあり、長期的な影響も報告されています。詳しいリスクは担当医に確認してください。
化学療法
放射線治療が終了した直後、あるいは放射線の効果を評価した後に化学療法が開始されます。目的はがん細胞をできるだけ多く死滅させ、増殖を抑えることです。使用する薬剤や投与期間は患者の状態に応じて決定され、副作用については主治医と相談してください。
再発
多形性膠芽腫は放射線・化学療法に対してある程度の耐性を示すため、再発が頻繁に起こります。再発が確認された場合は、再度治療方針を検討し、手術、放射線、化学療法の組み合わせや新たな治療法を選択します。
実験的治療法
研究者はより効果的な治療法の開発に取り組んでいます。将来的に期待されるアプローチとしては、放射性シードの埋め込み、改良された化学療法、ステレオタクティック放射線外科(高線量放射線を用いた局所治療)などがあります。新しい治療法の臨床試験に参加したい場合は、主治医に相談してください。
