神経膠腫(グリオーマ)の進行と症状
神経膠腫とは
神経膠腫は脳や脊髄にできる原発性の腫瘍で、主にグリア細胞が癌化して増殖します。二次性脳腫瘍とは異なり、体の他部位から転移したものではありません。
神経膠細胞
グリア細胞は脳内でニューロンの5〜10倍の数が存在し、軸索の髄鞘形成や血液脳関門の維持など多様な機能を担います。代表的なものは星状膠細胞、乏突起膠細胞、上衣細胞で、いずれが癌化すると神経膠腫が発生します。
進行のタイプ
神経膠腫は WHO グレードにより低悪性度(低グレード)と高悪性度(高グレード)に分類されます。低グレードは増殖が遅く、症状が徐々に現れます。一方、高グレードは急速に増大し、症状が短期間で出現します。
主な症状
- 発作(痙攣)
- 頻繁な頭痛
- 吐き気・嘔吐
- めまい、平衡感覚障害(アタキシア)
- 意識障害や認知機能低下
症状は腫瘍がどの部位のグリア細胞に由来するかで異なり、腫瘍が大きくなるまで無症状のこともあります。
診断
まず神経学的検査で視力・聴力・平衡感覚・協調運動・反射などを評価します。その後、MRI またはCTで腫瘍の位置と大きさを確認し、組織診断のために生検を実施します。
治療法
治療は腫瘍の位置、サイズ、グレードに応じて選択します。主な選択肢は以下の通りです。
- 外科的切除(可能な場合)
- 放射線療法(外部ビーム、定位放射線など)
- 化学療法
- 分子標的薬
最適な治療計画は担当医と十分に相談して決定します。
