|  | 健康と病気 >  | がん | 脳腫瘍

前頭葉腫瘍が引き起こす発作

脳腫瘍は悪性(がん)でも良性でも、どちらも重篤な症状を引き起こし、発作(けいれん)もその一つです。適切かつ迅速な治療が行われなければ、脳障害や最悪の場合は死に至ります。腫瘍は脳のどこにでも発生しますが、前頭葉にできる腫瘍は特有の症状があります。

前頭葉の役割

前頭葉は脳の最前部に位置し、感情制御の中枢とされています。運動機能、問題解決、即興性、記憶、言語、判断、衝動制御、行動開始、社会的・性的行動など、多岐にわたる機能を担います。左前頭葉は主に言語に関わる運動を、右前頭葉は非言語的な機能に関与します。

脳腫瘍とは・原因

脳腫瘍は、脳内で細胞が異常に増殖し塊を形成する状態です。正確な原因は不明ですが、感染性ではなく、いくつかのリスク要因が知られています。男性にやや多く、70歳以上で多く見られますが、子どもでも2番目に多いがんです。白人に多く、家族歴や化学物質・放射線への曝露もリスクを高めます。

発作と脳腫瘍の関係

neurologychannel.comによると、脳腫瘍患者の約35%が発作を経験します。発作の発生頻度は腫瘍の部位に左右されます。部分的な発作は脳の一部だけが関与し、全身性の発作は意識喪失を伴うことがあります。

前頭葉で起こる発作の特徴

前頭葉の発作は、脳幹・小脳・側頭葉の発作とは異なる特徴があります。初めは「無音」状態で始まり、時間とともに症状が広がります。発作に加えて、一側性の麻痺、短期記憶障害、判断力低下、性格や精神の変化が見られることがあります。歩行や会話が困難になり、頻尿を訴えることもあります。前頭葉底部の腫瘍は嗅覚喪失、視力障害、視神経浮腫を引き起こすことがあります。患者は前後に揺れながら自転車をこぐような動作をしたり、突発的な笑い声や罵倒的な言葉を発したりすることがあります。

前頭葉腫瘍の主な症状

発作はどの部位の腫瘍でも頻繁に起こりますが、前頭葉腫瘍特有の症状として、60〜70%の患者が激しい頭痛を訴えます。その他、吐き気・嘔吐、認知機能の変化、運動・感覚異常などが見られます。

脳腫瘍 - 関連記事