|  | 健康と病気 >  | がん | 脳腫瘍

頭蓋底がんのサイバーナイフ治療

頭蓋底部に発生するがんは形が不規則で侵襲的なため、従来のメス手術では完全に切除することが難しいです。サイバーナイフはロボット式放射線外科システムで、高精度の高線量放射線ビームを腫瘍に直接照射します。頭蓋・頸部や上部脊椎の腫瘍治療として1999年に米FDAの承認を受け、2001年にはその他の腫瘍にも適用が拡大されました。

準備

  • 治療前に、患者は頭部を固定するためのソフトメッシュ製マスクを装着します。このマスクは患者の顔にぴったり合わせて作製され、治療中の微小な動きを防ぎます。
  • マスク装着と同時にCTスキャンを実施し、腫瘍の正確な位置と形状を把握します。必要に応じてMRI、PET、血管造影(アンジオグラム)も行われます。
  • 取得した画像情報はサイバーナイフの治療計画ソフトに取り込まれ、放射線の照射ポイントや照射を避けるべき領域、必要なセッション数が決定されます。

治療

  • 患者は治療当日にテーブルに横たわり、事前に作成したマスクを装着します。快適な服装で治療を受けられ、音楽を聴きながら過ごすことも可能です。
  • サイバーナイフのロボットアームが患者の周囲を回転しながら、リアルタイムで腫瘍の位置を追跡し、必要に応じてビームを微調整します。従来の放射線治療と異なり、正常組織へのダメージを最小限に抑え、腫瘍だけを高精度に照射します。
  • 腫瘍の大きさや部位に応じて、化学療法で腫瘍を縮小させた後にサイバーナイフ治療を行うことがあります。1回または複数回のセッションで治療が完了します。
  • 手術は全く麻酔を使用せず、痛みを感じることはほとんどありません。副作用として軽度の倦怠感や吐き気が数日から2週間程度で自然に改善します。

結果

  • 2006〜2007年に中国で実施された28例の頭蓋底腫瘍患者を対象とした研究では、17例で腫瘍が安定し、10例で腫瘍縮小が確認されました。そのうち3例では腫瘍の大部分が消失しています。治療後3か月以内に神経学的障害を訴えた患者は一人もいませんでした。

脳腫瘍 - 関連記事