膠芽腫(グリオブラストーマ)の診断方法
膠芽腫(グリオブラストーマ、GBM)は、最も頻度が高く、進行が速い脳腫瘍です。悪性腫瘍であり、症状が出る前に大きく成長することがあります。WHOは GBM をグレードIVの星状細胞腫と分類しています。主に染色体17の変異や p53 遺伝子の不活性化が関与していると考えられますが、明確な原因は不明です。
診断の流れ
腫瘍が周囲の脳組織を圧迫・浸潤するため、認知機能低下、意識変化、頭痛、けいれん、性格変化など多様な神経症状が現れます。腫瘍の大きさや部位により症状は異なります。
脳への血流低下や頭蓋内圧上昇といった二次的な症状も観察されます。
血液検査や尿検査などの基礎的な検査を実施し、代謝性疾患や感染症など他の原因を除外します。GBM 自体は特異的な血液所見を示さないことが多いです。
画像診断として、造影剤を使用した磁気共鳴画像(MRI)が第一選択です。T1強調画像では低信号、T2強調画像では高信号を示し、造影後に腫瘍外縁が強く増強します。CT は MRI が実施できない場合や禁忌がある場合の代替手段として用います。
最終的に、開頭生検またはステレオタクティック(定位)生検により組織診断を行い、GBM の確定診断を下します。
以上が膠芽腫の診断に必要な主なステップです。早期発見と適切な検査が治療成績の向上につながります。
