膠芽腫(グリオブラストーマ)脳腫瘍
膠芽腫(グリオブラストーマ)は、星形膠細胞(アストロサイト)から発生する腫瘍で、アストロサイトーマの中で最も悪性度が高いグレードIVに分類されます。国際放射線外科協会によると、診断されたアストロサイトーマの約50%が膠芽腫であり、毎年約13,000人が悪性脳腫瘍で死亡し、そのうち23%が膠芽腫です。男性に多く見られ、他の呼称としては「多形性膠芽腫」「グレードIVアストロサイトーマ」「GBM」などがあります。
原因
ほとんどの脳腫瘍の原因は不明ですが、遺伝子変異や欠失が関与することがあります。遺伝的要因は先天的に受け継がれることもあれば、環境要因(化学物質、放射線、ウイルス、電磁波など)によって後天的に起こることもあります。国際放射線外科協会によれば、原発性脳腫瘍の約5%は遺伝子のみが原因とされています。
症状
膠芽腫の主な症状は頭痛、めまい、行動変化、記憶障害、けいれんです。その他、脈拍や呼吸数の異常、歩行や言語障害、視力障害(複視など)、嘔吐なども見られます。
診断
診断は神経学的検査に加えて、MRIやCT(造影剤使用)で腫瘍の大きさと位置を評価します。磁気共鳴分光法(MRS)で腫瘍内のミネラルや化学成分を測定することもあります。これらの画像検査で悪性かどうかの判断は可能ですが、最終的な悪性診断は組織の顕微鏡検査が必要です。
治療
治療の第一選択は手術で腫瘍をできるだけ除去し、確定診断と脳圧の軽減を図ります。手術後は残存腫瘍や周囲組織の癌細胞を殺すために放射線療法を行い、さらに化学療法で癌細胞の増殖を抑制または正常細胞に近い状態に変化させます。
留意点
膠芽腫は年齢に関係なく発症しますが、特に50歳以上の人に多く見られます。
