|  | 健康と病気 >  | がん | 脳腫瘍

脳腫瘍の基礎知識と最新情報

脳腫瘍は、異常な細胞が増殖して腫瘍を形成することで起こります。腫瘍は良性(がんではない)と悪性(がん)に分かれ、米国脳腫瘍協会によれば、脳の腫瘍は120種類以上存在しますが、多くは良性です。脳腫瘍は主に「原発性」と「転移性」の2つに分類されます。

原発性脳腫瘍

脳内部や脳に近い部位(下垂体や髄膜など)で、正常な細胞がDNA変異を起こし、制御されずに増殖することで発生します。通常の細胞は一定期間で死滅しますが、変異した細胞は急速に増え続け、結果として腫瘍が形成されます。原発性脳腫瘍は転移性腫瘍に比べて発生頻度は低いです。

転移性脳腫瘍

肺、乳房、腎臓など体の他の部位でがんが発生し、血流やリンパ系を通じて脳に転移した結果できる腫瘍です。脳腫瘍が見つれると、既に体内に他のがんが存在するサインであることがあります。既にがんと診断されている患者で、後に脳に転移が認められることもあります。

リスク要因

脳腫瘍の発症にはさまざまな要因が関与します。白人に多く見られる傾向があり、年齢も重要です。45歳以上になるとリスクが上昇しますが、逆に小児に特有の髄芽腫は子どもにだけ発生します。イオン化放射線などの放射線被曝はリスクを高めますが、携帯電話や電子レンジ、電力線が原因という証拠はありません。化学物質への曝露や家族歴もリスク要因とされています。

腫瘍のグレーディング

腫瘍は顕微鏡下での細胞の見た目に基づき、Ⅰ〜Ⅳの4段階に分類されます。Ⅰは良性で細胞は正常に見えます。Ⅱは悪性の兆候が見られ、細胞がやや異常です。Ⅲは明らかな悪性組織が認められ、増殖が活発です。Ⅳは高度に異常な細胞が大量に増殖している状態です。低グレード(Ⅰ・Ⅱ)の腫瘍が高グレード(Ⅲ・Ⅳ)に進行することがあり、成人の方が子どもより進行しやすいと報告されています。

主な症状

脳腫瘍の症状は他の病気と似ていることがあるため、以下のような症状が現れたら速やかに医師の診察を受けることが重要です。

  • 頭痛の頻度や強さの増加
  • 発熱を伴わない吐き気・嘔吐
  • 視界のぼやけや二重視
  • 四肢の感覚麻痺や脱力
  • バランス感覚の低下
  • 言語障害
  • 気分の急激な変動や情緒不安定
  • 発作(けいれん)
  • 聴覚の異常

脳腫瘍 - 関連記事