|  | 健康と病気 >  | がん | 脳腫瘍

星形膠芽腫(アストロサイトーマ)の治療

星形膠芽腫(アストロサイトーマ)は、星形細胞(アストロサイト)から発生する最も一般的な膠芽腫で、主に大脳に生じますが、脳のほぼすべての部位や脊髄でも発生することがあります。治療は腫瘍の進行度に応じて、手術、放射線療法、化学療法を組み合わせて行います。

治療の種類

  • 主な治療法は 手術放射線療法化学療法の3つです。神経機能を損なうリスクが低い場合は、まず手術で腫瘍をできるだけ除去します。手術後に残存したがん細胞を除去するために放射線が使用され、化学療法は手術・放射線と併用して行われます。

グレード I(低悪性度)

  • Ⅰ級星形膠芽腫(毛様細胞性星形膠芽腫)は比較的まれで、手術による完全切除が可能なことが多く、予後は良好です。切除が困難な部位に残った場合でも、放射線療法で腫瘍を抑制できることがあります。

グレード II(低悪性度)

  • Ⅱ級星形膠芽腫は WHO により「浸潤性」と分類され、腫瘍細胞が脳組織に広がっているため、完全切除が難しいです。手術で可能な限り除去した後、残存腫瘍に対して放射線や化学療法が推奨されます。浸潤性のため再発やグレード III・IV への進行リスクがあります。

グレード III(中等度悪性度)

  • Ⅲ級星形膠芽腫(未分化星形膠芽腫)は、けいれん、神経障害、頭痛、意識障害など多様な症状を呈します。まずは神経機能を保護しつつ可能な限り腫瘍を切除し、その後放射線療法で生存率を高めます。化学療法は効果が限定的です。

グレード IV(高悪性度)

  • Ⅳ級腫瘍は多形性膠芽腫(グリオブラストーマ)と呼ばれ、最も頻度が高く、かつ最も悪性度が高い脳腫瘍です。浸潤性が強く完全切除は不可能ですが、できる限りの減量手術が第一選択です。放射線療法だけでも平均生存期間が約2倍に延長され、テモゾロミドを用いた化学療法が生存率向上に寄与します。

    それでも効果が期待できない場合は、症状緩和と緩和ケアが中心となります。

脳腫瘍 - 関連記事