世界の脳腫瘍治療の最新情報
脳腫瘍は致死率が高く、5年生存率は約34%と低いため、効果的な治療法の確立が急務です。国際脳腫瘍連盟(International Brain Tumor Alliance)が2005年に設立されて以降、世界各国で治療方針はほぼ統一されています。主な治療は、バランスの取れた食事と併せて外科手術、放射線療法、化学療法です。
がんと食事
2007年にウルツブルク大学附属女子病院で行われた研究(Dr. Melanie Schmidt)では、ケトジェニック食(1日30g未満の炭水化物)を摂取した患者の腫瘍成長が抑制または縮小したことが報告されています。脂質を中心とし、タンパク質は赤身肉や魚、健康的な単不飽和脂肪(例:アーモンド、ピーナッツオイル)を取り入れ、炭水化物はブロッコリーやほうれん草などの緑色野菜に限定する食事が推奨されます。
手術
腫瘍が外科的に切除可能と判断された場合、手術が第一選択となります。OncologyChannel.comによれば、手術は腫瘍が従来の手術手段で到達可能なときに行われます。手術では開頭術(craniotomy)により頭蓋骨を開き、周囲の正常組織をできるだけ傷つけずに腫瘍を最大限除去します。
化学療法
腫瘍が切除不能な場合や手術と併用する場合に、化学療法が用いられます。低用量の抗がん剤を静脈投与し、がん細胞を標的にして死滅させます。ただし、完全にがん細胞だけを狙うことは難しく、正常細胞にも影響が及ぶため副作用が生じます。化学療法は局所的な腫瘍の縮小だけでなく、全身転移がある場合にも効果を発揮します。
