進行性脳腫瘍の症状
脳腫瘍(原発性または転移性)に罹患すると、腫瘍が脳内のどの部位に存在するかに応じて、さまざまな症状が現れます。脳は体のすべての機能を統括する中枢であるため、視覚・聴覚・言語・運動・行動・認知などの領域に影響が及びます。
視覚障害
腫瘍が視覚野に浸潤すると、視界がぼやけたり二重に見えたり、部分的または全体的な視力低下が起こります。病状が進行すれば、視覚障害は徐々に悪化します。
聴覚障害
聴覚に関わる領域が腫瘍に侵されると、聞こえ方に変化が生じます。軽度の聞き取りにくさから、音が全く聞こえなくなるまで、症状の程度は様々です。腫瘍が進行すれば聴覚障害も増大します。
言語障害
言語中枢が影響を受けると、発話が不明瞭になったり、言葉が出にくくなったりします。語彙を思い出せない、言葉を組み立てるのが困難になることもあります。
行動障害
腫瘍が感情や人格に関わる部位に及ぶと、普段は見せない感情の高まりや鈍化、奇異な動作(足踏み、たたく、指先の回転など)を示すことがあります。
認知障害
記憶力や思考力が低下し、最近の出来事や人の名前を思い出せなくなることがあります。簡単な指示や日常的な作業でも混乱しやすくなります。
運動障害
運動機能に関わる領域が障害されると、手足の動きが鈍くなったり、感覚が低下したりします。平衡感覚や空間認識が乱れ、歩行や書字、物を持つ動作が困難になることがあります。
その他の症状
頭痛の頻度や強さが増す、吐き気や嘔吐、発作(痙攣)やホルモンバランスの乱れなども見られます。症状は腫瘍の部位と個人差により多様です。
