|  | 健康と病気 >  | がん | がん治療

癌性疼痛に対するトラマドールの使用

トラマドールは、オピオイド系鎮痛薬に分類される一般名薬です。医師や腫瘍専門医は、がんをはじめとするさまざまな疾患による中等度から重度の疼痛緩和のために処方します。

作用機序

トラマドールは、脳内の特定の受容体をブロックし、痛みの感覚を抑制します。さらに、セロトニンとノルエピネフリンという脳内神経伝達物質の濃度をやや上昇させ、痛覚の伝達をさらに低減させます。

トラマドールの種類

がん疼痛の管理に用いられるトラマドールは、大きく分けて「即効性(短時間作用型)」と「持続性(長時間作用型)」の2種類があります。長時間作用型は「徐放剤」とも呼ばれ、一日を通して一定量が徐々に放出され、24時間持続的な鎮痛効果が得られます。

効果の持続時間

即効性トラマドールの効果は通常3〜4時間続きます。一方、長時間作用型は米国がん協会の情報によれば、最大で24時間にわたりがんによる疼痛を抑えることができます。

リスクと副作用

トラマドール使用に伴う神経学的・精神的リスクとして、発作や自殺念慮・自殺行為が報告されています(RxList)。また、呼吸抑制のリスクもあり、これは脳が呼吸を適切に調節できなくなる可能性があるため、生命に関わる緊急事態となり得ます。

使用上の留意点

胎児への影響が不明なため、妊娠中のがん疼痛にトラマドールを処方することは稀です。腹部・胃腸の既往歴、うつ・自殺念慮、アルコール・薬物依存、てんかん、頭部外傷、腎臓・肝臓疾患などの既往がある場合は、トラマドールの使用が安全でない可能性があります(メイヨークリニック)。

がん治療 - 関連記事