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がん治療費の実態と負担の全体像

がんは細胞が変異し、体の臓器を破壊してしまう深刻な病気です。近年の医療技術の進歩により患者の生存期間は大幅に延びましたが、治療にかかる費用も同様に増加しています。本稿では、入院・手術・薬剤・通院など、がん治療に伴う主な費用項目とその目安を紹介します。

入院費用

化学療法や手術後の観察、検査のために入院が必要になることがあります。費用はがんの種類やステージにより大きく異なります。たとえば、ステージIVの膵臓がんで肝臓や肺に転移がある場合、より高度なモニタリングが必要となり費用が上がります。米国のHealthcare Cost and Utilization Projectによれば、子宮頸がん患者は平均4日間で約7,500ドルの費用がかかっています。

通院・移動費

治療のたびに病院へ通う必要があるため、ガソリン代や車両のメンテナンス費用がかさみます。歩行が困難な患者は車椅子や車両改造が必要になることもあり、これらも高額です。また、遠方から通院する家族は宿泊費や食事代が別途発生します。

化学療法・放射線療法

化学療法薬は薬剤ごとに価格が異なります。5-FUは8週間の治療で約100〜300ドル、AvastinやErbituxは薬剤だけで20,000〜30,000ドルが必要です。メディケアの自己負担率が20%でも、患者は4,000〜6,000ドルを支払うケースがあります。放射線療法も種類により費用が変わり、3‑Dコンフォーマル放射線療法は約26,000ドル、強度変調放射線療法は約52,000ドルとされています。

手術費用

がん手術は数万ドル規模の費用がかかります。たとえば、肺がん手術の平均費用は約40,000ドル、乳がん手術は20,964ドルです。膵臓のように深部にある臓器の切除や、顕微鏡カメラを使用する高度手術はさらに高額になることがあります。手術費用は年間約15%のペースで上昇しています。

フォローアップ

治療が成功した後も、がんの再発を防ぐためのフォローアップは欠かせません。外来診療の費用は、縫合除去や診察だけでも数十ドルから数百ドルがかかります。生検や追加検査が必要な場合はさらに費用が増加し、継続的に服用する薬剤も積み重なる費用要因です。

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